2013年4月22日月曜日

読書感想 - ピーター・リンチの株で勝つ

Amazonでレビューが良かったので購入して読んでみた。
フィデリティの元ファンドマネージャー、ピーター・リンチが長期投資家向けに書いた本で、
サブタイトルに「アマの知恵でプロを出し抜け」とあるように、
アマチュアでも投資で好成績を残せるということを論じている。

ロジックとしては賛成できる点が多く、個人投資家向けの示唆に富んでいる。
例えば、株式投資で好成績を残すためには、
株価が5倍・10倍となるような大化け株を探せ、という点。
特に機関投資家が投資できないような知名度が低かったり、小型な株に、
自由に投資できる点が個人投資家の強み。
大型株の利益が2倍になることは滅多にないが、小型株なら十分ありえる。

また、ピーター・リンチも、株式価値の源泉は収益だと考えているので、
収益性の高く、PERの低い株に投資することが賢明だと考えているようだ。

あとは、ピーター・リンチの言う長期投資とは、10年以上を指しているよう。
どんなに優良株でも2-3年は景気の流れで株価が低いままになることもある。
ただし、10年も経てばその企業の本来の価値に企業が気づくので、
株価も上がるはずだ、とのこと。
2-3年で損切ることなかれ。ストーリーが間違っていないのならば継続保有すべし。

一方で、残念だったのは、作中に出てくる銘柄名がアメリカ企業なうえに、
1950-1990年あたりのものが多いために、具体例としてあまりピンとこないことだ。

それでも経験豊かなファンドマネージャーの書いた本なので、
全体的に説得力があるし、ユーモアも散りばめられているのでサクサク読める。


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